本研究では,把持対象の物体の形状が事前に分からない場合でも最適な把持計画を生成するアルゴリズムの開発に取り組んでいます.
把持計画とは,物体をどのような姿勢で把持するかを表現したものです.
人間は物体を把持するとき,たとえその物体が初めて見た物体であっても,掴み方を特に意識することなく直感的に持ち上げることができます.
一方,ロボットには人間のような直感はないため,同じことをロボットにさせるのは容易ではありません.現状の産業用ロボットが把持する物体は形状が既知であり,把持姿勢を事前に教示した上で把持を行っています.
そのため,人手不足が懸念されている家電ごみの分別工場や食品の仕分け工場など,毎回異なる形状の物体を搬送する現場への産業用ロボットの導入は困難です.この問題を解決するため,
本研究では画像処理とニューラルネットワークを利用した把持計画アルゴリズムを開発しています.